スピーカーの種類を解説｜本格的なおすすめスピーカー15選や選び方も

自宅で本格的に音楽鑑賞したいなら、スピーカーは欠かせませんよね。しかし、いざスピーカーを選ぼうとすると、あまりにも種類が多くて断念してしまう方もいるのではないでしょうか。専門用語も多いため、詳しくない方は難しく感じやすいです。

しかし、スピーカーは1つずつポイントを押さえて選べば、自分にぴったりのモデルを見つけられます。

本記事では「スピーカーの知識は少ないけど本格モデルを購入したい」という方へ向け、スピーカーの種類や選び方を徹底解説します。専門用語についても詳しく説明しているので、スピーカー選びの際は本記事をぜひ参考にしてください。

スピーカーはさまざまな種類がありますが、どのような仕組みかご存じでしょうか。スピーカーだけでは、音を鳴らすことはできません。スピーカーは電気信号を増幅させるアンプという機器と接続することで、深みのある豊かな音を楽しめるようになります。

最近では、接続や設置が簡単なアンプを内蔵したスピーカーも登場しています。今回の記事で紹介するスピーカーはパッシブスピーカーと呼ばれるもので、映画鑑賞や本格的な音楽鑑賞をする時にぴったりです。Bluetoothスピーカーについては、以下の記事で紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください。

ブックシェルフ型は、本棚に収納できるくらいの小型のスピーカーです。キャビネット(本体)の大きさは他の種類に比べると小さいため、設置スペースにも困りません。また、モデルによっては縦置き・横置きの両方に対応したものもあります。

狭い部屋でも比較的置きやすいブックシェルフ型であれば、書斎などの自室に置いてもいいでしょう。ただ、コンパクトなスピーカーなので、搭載できるスピーカーユニット数は限られます。

フロア型は床に直接設置して使うタイプのスピーカーです。ブックシェルフ型に比べるとかなり大きいので、設置スペースを確保しておく必要があります。本体が大きい分、低音域の再生が得意です。音質にこだわりたい方や低音域の再生を重視する方はフロア型がおすすめです。

また、フロア型のスピーカーは価格帯が高めで、高級スピーカーも多数揃っています。広めの部屋に置いても、存在感があるのでデザインにも注目してみてください。

トールボーイ型は最近流行りの種類で、縦長のスリムなボディが特徴です。設置面積が小さくてスリムなので、テレビの脇に設置しやすくなっています。また、フロア型のように直接床に設置しますが、スピーカースタンドは必要ありません。

容量もそれなりにあるため、低音域の再生にも優れています。トールボーイ型はテレビやスクリーンなどの脇に置きやすい種類なので、映画をドラマをダイナミックなサウンドで楽しみたい方におすすめです。リビングルームに置いて使うといいでしょう。

音質やカバーしている音域などを重視して、スピーカーを選びたい方が多いかと思います。スピーカーを選ぶ際は、どのような点に注目すればいいか、ご存じでしょうか。ここではスピーカーを選ぶポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本格的に音質にこだわるのであれば、複数のスピーカーを組み合わせなければなりません。スピーカーの組み合わせ方法には種類があり、大きくステレオ・サラウンドという2種類に分けられます。ステレオ・サラウンドについて解説していくので、参考にしてください。

ステレオは左右に離して1台ずつスピーカーを設置するタイプをいいます。左右それぞれのスピーカーから、異なる音を出すことで立体感を生み出せるのが特徴です。サラウンドよりも、手軽に設置できるのでスピーカー初心者の方でも扱いやすいでしょう。

また、スピーカーは2本だけでいいので設置スペースもそこまで必要ありません。価格もサラウンドに比べると安く済みます。ただ、サラウンドのような深みを求める方には、物足りなく感じるかもしれません。

サラウンドとは、先ほどのステレオに低音域用のスピーカーであるウーハーやセンタースピーカーなどを組み合わせるタイプをいいます。また、組み合わせ方は2.1ch・5.1chのように数字で表わされます。

2.1chと表示した場合、2はスピーカーの数・1はウーハーの数を表しています。2.1chなら、スピーカーを2台とウーハーを1台組み合わせるタイプです。ステレオよりも低音域に強くなり、比較的簡単に設置できます。

5.1chは5台のスピーカーを左右・中央・後方の左右にそれぞれ設置し、ウーハーを1台加えたものです。中音域がプラスされ、立体的で迫力あるサウンドを楽しめます。音楽鑑賞よりも映画鑑賞向きです。ただ、費用は大きくかかる上に設置も難しいというデメリットがあります。

「部屋が狭いけど、どうしてもサラウンドがいい！」という場合は、バーチャルサラウンドもチェックしてみてください。人間の錯覚を利用することで、後方にスピーカーを置かなくても360°方向から聞こえるようになるのがバーチャルサラウンドです。最近の流行で、注目が集まっています。

サラウンドのスピーカーを設置するのであれば、ウーハーやツイーターにもこだわってみましょう。ウーハーやツイータは、メインスピーカーの低音域や高音域を強化するために必要なオーディオ機器です。以下に、ウーハーやツイーターの特徴を表にまとめたので参考にしてください。

スピーカーは使用するユニットの数や種類によってカバーできる音域も変わってきます。このユニット数を○WAYと表示し、スピーカーが搭載しているユニット数を表しているのです。

また、1つのユニットで低音から高音までカバーする1WAYはフルレンジとも呼ばれ、低音用と高音用ユニットを1つずつ使ったものは2WAYといいます。また、2WAY以上をマルチユニットと呼ぶのも特徴です。フルレンジはオールマイティで小型ですが、繊細な表現には向きません。

音質にこだわりたい方は2WAY以上のマルチユニットをおすすめします。

スピーカーユニットにも種類があることはご存じでしょうか。スピーカーユニットは音の信号を出すパーツなので、種類によっても音質や再現できる音域が異なります。ここではスピーカーユニットのそれぞれの特徴を解説するので、スピーカー選びの参考にしてください。

ドーム型のスピーカーユニットは、振動板を動かして音を出します。指向性が広く、ツイーターに採用されやすいです。また、ドーム型は綿を使ったソフトドームとアルミなどを使用したハードドームの2種類に分かれます。

ソフトドームの場合は、柔らかい音になるので耳ざわりの良さを重視したい方におすすめです。一方でハードドームの場合はメリハリがあり、芯のある音になります。素材にも注目して、好みに合わせて選んでみましょう。

コーン型はスピーカーユニットの中でも、一般的なタイプです。円錐形の振動板を動かして音を出し、円錐の形や深さによって再生できる音域も変わってきます。また、フルレンジから大口のウーハーまで、広く対応できるのもコーン型の特徴です。

コーン型のスピーカーユニットは紙やフィルム、金属などのさまざまな素材で作られます。シンプルな構造のため、比較的製造しやすいユニットです。

リボン型のスピーカーユニットは、先ほど紹介したコーン型やドーム型とは形状が全く異なり、ツイーターに採用されます。中にはリボンの形をした金属があり、強力な磁界で挟まれているのが特徴です。ここに電流を流して振動させて音を発生させます。

超高音域を再生するのに向いているユニットで、ハイレゾのような繊細な音を楽しみたい方におすすめです。ただ、低音域の再生には向きません。

ホーン型のスピーカーユニットは、振動板で発生した音をホーンでさらに増幅させるタイプです。ホーンを利用することで効率よく音を出せ、指向性も高いというメリットがあります。

ホーン型のスピーカーユニットで再生すると音が前に飛び出すように感じられ、独特の雰囲気がある点も特徴です。また、主にツイーターで採用されます。

ここ数年でハイレゾ対応のスピーカーが増えており、耳にすることも多くなりました。そもそもハイレゾとはハイレゾ―ションを略したもので、高解像度を意味します。歌手の息遣いや細かな残響といった、これまでには表現できなかった音域まで再生できるのがハイレゾ対応のスピーカーです。

ハイレゾ対応のスピーカーであれば、ライブやコンサートなどの音源もまるで実際に聴いているかのように再現できます。臨場感あるサウンドを楽しめるのがハイレゾ対応スピーカーの特徴です。　　

スピーカーを取り扱うメーカーは多数ありますが、それぞれの特徴が分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、特に注目の4つのメーカーを紹介するので、気になるところがあればぜひ注目ください。

ヤマハは楽器やオーディオ機器を多数取り揃えていますが、もともとは壊れたオルガンの修理から始まったメーカーです。楽器はもちろん、オーディオ機器も幅広く取り揃えているので使用シーンや再生する音楽に合わせて選べます。

ヤマハではブックシェルフ型やトールボーイ型などの本格的なモデルから、音声アシスト機能を搭載したワイヤレススピーカーまで幅広く取り揃えています。音質にもこだわっており、音それぞれの良さを引き出します。

オンキヨーは1946年に創業した老舗の音響メーカーです。スピーカーの素材の開発からユニットの設計まで、各パーツを自社生産しています。そのため、スピーカーユニットや振動板など、それぞれのパーツのクオリティが高いです。

また、音の再生に関しては偏りなく、バランス良く表現する点が特徴。すべての音域をクリアかつ繊細に表現し、上位モデルではハイレゾ音源にも対応しています。

デンマークのスピーカーブランドとして有名なのがダリです。1983年に設立され、ヒット作を多数発売してきました。ダリのスピーカーはインテリアともマッチする、デザイン性の高さも特徴です。北欧デザインが好みの方はぜひチェックしてみてください。

ダリでは数万円のエントリーモデルから、数百万円のモデルまで幅広く扱っています。また、中音域を響かせるナチュラルなサウンドが特徴です。音質も見た目もいいダリのスピーカーは、世界のオーディオファンから長年愛されています。

JBLはアメリカで1946年に生まれた、スピーカー専門のメーカーです。世界的にも有名で、幅広いラインアップを展開しています。今回紹介するパッシブスピーカーはもちろん、小型のワイヤレススピーカーも多数あるのが特徴です。

スピーカーのデザインがおしゃれなので、見た目にこだわりたい方にもぴったりでしょう。また、重低音に力を入れているのも特徴で、映画館やコンサート会場でよく利用されています。コストパフォーマンスにも優れているので、初心者にもおすすめです。

スピーカーケーブルはさまざまな種類があり、どれを使うによって音質も変わってきます。ここでは素材をメインに、スピーカーケーブルの種類について解説するので、ぜひ参考にしてください。

スピーカーとアンプなどの機器を接続するのに必要とされるスピーカーケーブルには、銅素材・銀素材・複合導体の3種類の素材が使われています。素材によって音質も変わるため、それぞれが持つ特徴を押さえて選びましょう。素材それぞれの特徴を表にまとめたので、参考にしてください。

スピーカーケーブルは形状にも種類があり、平行型・ツイスト型・スターガット型の3タイプに分かれます。平行型はスピーカーケーブルとして採用されることが多い形状です。また、ノイズを低減させるならツイスト型、パワフルな音楽を楽しみたいならスターガット型をおすすめします。

スピーカーケーブルの先端にある端子もいくつか種類があり、Y字プラグ・バナナプラグ・フォーンプラグ・スピコンプラグの4つに分かれます。また、端子がないスピーカーケーブルもあり、ケーブルを差し込む機器に合わせて端子を選びましょう。

多種多様なスピーカーはさまざまな種類があるので、慣れない方は選ぶのが難しく感じるかもしれません。そんな方はぜひ、本記事を参考にしながら自分に合ったスピーカーを探してみてください。