【最強】フルレンジスピーカーユニットおすすめ7選｜高音質・名機・自作方法も紹介

長年使い続けているスピーカーは、音が出なくなったり音質が劣化したりしてしまいます。また、音に飽きてきてスピーカーをアップグレードしたい方も多いかと思います。そんなときは、スピーカーユニットの交換がおすすめです。

スピーカーユニットは、オーディオ・モニタースピーカーやギター・ベース用キャビネットなど、さまざまなスピーカーに搭載されています。修理やアップデートはもちろん、スピーカーを自作する方にとっても重要なパーツです。有名メーカーからは名機と呼ばれるスピーカーもたくさん販売されてきました。

今回はスピーカーユニットを選ぶうえでのポイントを詳しくご紹介。さらにスピーカーユニットのおすすめ傑作商品も紹介しています。8cm・10cm・16cm各サイズのスピーカーはもちろん、低音から高音までカバーするフルレンジもセレクトしています。最高のフルレンジスピーカーユニットを見つけてください。

スピーカーユニットの中でも最もスタンダードな種類が「コーン型」です。広い面積の円錐型振動板を搭載したものをさしますが、コーンの浅いもの・深いもの・ストレートコーンに逆カーブをしたものなどさまざまなタイプがあります。

パワフルながらクセのない、万人受けするサウンドが特徴です。また値段も安いため、手が届きやすい価格です。ウーファー・ツィーター・フルレンジなどあらゆるタイプに対応できる万能型となります。

「ドーム型」は、ボイスコイルに半球型の振動板を被せたような形状が特徴です。中域以上のハイレンジサウンドの再生を得意とします。そのため、高音域を再生するツィーターに採用されている場合が多いです。

また、ドーム型の形状を活かした広がりのあるサウンドを出力します。一方で能率が低いので、音圧を出しにくいのがデメリットです。

「ホーン型」は、ドーム型のユニットにラッパ状のホーンを組み合わせて音を効率よく増幅する仕組みです。ホーン自体は振動せず、あくまで空中に能率よく音を放射するために搭載されています。高能率で指向性の鋭い独特なサウンドが特徴です。

しかし、再生可能な周波数帯域が狭いので、高音域のツィーター・中音域のスコーカーなど帯域を限定して使われる傾向にあります。

「リボン型」は、金属リボンと呼ばれる薄い金属の振動板に音声電流を流して音を発生させる仕組みです。超高域の再生を得意とし、ほとんどの場合ツィーターに採用されています。

また、高音質なハイレゾやSACDの再生に適しており、海外の高級ブランドのスピーカーに採用されている場合が多いです。一方で低音域の再生は苦手なので、フルレンジなどには採用されていません。

スピーカーユニットの構成は、1つのユニットで鳴らす「フルレンジ」と複数のユニットで鳴らす「マルチウェイ」があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、好みに合わせて選びましょう。

「フルレンジ」は1つのスピーカーユニットで低域から高域まですべての帯域を再生します。非常にシンプルな構成が特徴で、帯域分離やユニット間のレベル調整などが不要です。そのため、スピーカーを自作する方に適しています。

また、定位性に優れたサウンドで安価なモデルが多いのも魅力です。しかし、1つのユニットで全帯域をカバーするため、音の分離性が低いのがデメリットと言えます。

「マルチウェイ」は、ツィーター（高音域）・スコーカー（中音域）・ウーファー（低音域）など、帯域ごとに専用のユニットを搭載しています。ユニット数は、低音域と高音域の2wayや低音域・中音域・高音域の3wayなど、スピーカーによってさまざまです。

周波数帯域別に専用のユニットを使用するので、音の分離性に優れています。一方で、帯域分離やユニット間のレベル調整が必要なので、作成難易度は高めです。

マルチウェイのスピーカー制作の場合、ウーファー・ツィーターのサイズが非常に重要です。低音の質を決めるウーファーは、基本的に大きいほど低音再生能力に優れています。しかし、ウーファーが大きいほど中高域が出にくいので大きいエンクロージャー（箱）が必要です。

高音域を再生するツィーターは、ウーファーとは逆に小さいほど優れています。小さいほど軽量なので振動板が速く振動して超高音域の再生が可能です。また、高音は指向性が強いですが、ツィーターが小さければ点音源に近づくので定位性が向上します。

スピーカーユニットを納める箱をエンクロージャーと言います。エンクロージャーのサイズに合ったスピーカーユニットを選びましょう。注目すべきポイントは、ネジ穴間の長さ・ネジ穴の大きさ・バッフル径・奥行きです。

ネジ穴間の長さとネジ穴の大きさは、ユニットごとに全く同じ位置である場合は少なく、基本的には多少の加工が必要になります。

スピーカーユニットのインピーダンスはアンプの対応範囲内のものを選びましょう。スピーカーユニットのインピーダンス値がアンプより高いと、アンプの最大出力が出せません。反対にアンプより低い場合は、電気が流れ過ぎてアンプが壊れる可能性があります。

許容入力（W）は、ユニットに入力可能な電力の数値です。インピーダンスと同様に、アンプ出力に適したものを選びましょう。アンプ出力に対してスピーカーユニットの許容入力が小さい場合、故障するリスクが高くなります。

スピーカー・DAC・ヘッドホンアンプ · ヘッドホン・イヤホンなど各種音響機器を手掛ける日本のメーカー「FOSTEX(フォステックス）」。スピーカーユニットは、フルレンジ・ウーファー・ツィーターそれぞれ製品ラインナップが豊富です。また、サイズのバリエーションも幅広く展開しています。迷ったらまず選ぶべきメーカーの1つです。

主にスピーカーを手掛けるアメリカのオーディオメーカー「Dayton Audio（デイトン・オーディオ）」。癖が少なく、繊細な音も明確に聞こえるほど高い解像度のサウンドが魅力です。また、癖の少なさを活かしたさまざまなカスタマイズ・チューニングを楽しめます。微小な音も聞き逃したくない方におすすめのメーカーです。

株式会社ドリームクリエーションの自社オーディオブランド「ParcAudio（パークオーディオ）」。高品質な日本製で数多くのスピーカーユニットを展開しています。独特の艶やかな音色を再現するウッドコーンなど、特徴的なサウンドのモデルが人気です。豊富なサイズ展開や独自性のあるサウンド機構なので、オーディオマニアやスピーカーを自作したい方におすすめのメーカーと言えます。

中国発のスピーカーユニット設計製造メーカー「MarcAudio（マークオーディオ）」。音の立ち上がりやサウンド表現を得意としていて、世界中にファンを獲得しています。「Pluvia（プルヴィア）」シリーズや「Alpair（アルペア）」シリーズなど、有名モデルを多数展開しています。白金などを使用した美しいデザインや、立ち上がりのいいサウンドを楽しみたい方におすすめです。

初めてスピーカーを自作する方は、何を揃えればいいか分かりません。そういった方におすすめなのがスピーカーキットです。スピーカー制作に必要なアイテムが一式揃っているので、初心者の方も安心して作れます。

本記事ではスピーカーユニットの選び方とおすすめ商品7選を紹介しました。スピーカーユニットは交換して音質変化を楽しんだりスピーカーを自作したりするのに必要です。使い方や選び方をしっかり押さえて、自分に合ったスピーカーユニットを見つけましょう。