天井スピーカーの人気おすすめランキング10選【埋め込みから吊り下げまで】

天井スピーカーは天井に設置できるスピーカーです。音質のいいスピーカーはサイズが大きい場合も多く、置き場所に困るときもありますが、天井スピーカーは天井に埋め込んだり吊り下げたりして設置するために置き場所に悩みません。

天井スピーカーはスピーカーとしての役目を果たすだけにとどまらず、多様な色の光で楽しませてくれるものから、プロジェクターを搭載したものまで機能はさまざまです。もちろん、スピーカーとしての機能も申し分ないものが多いです。

本記事では天井設置用スピーカーから、賃貸でも天井にスピーカーを設置する方法まで幅広く解説します。置き場所がなくスピーカー導入を諦めている場合は、天井スピーカーもぜひ視野に入れてみてください。

一つ目はこの「壁美人」というホッチキスで壁掛けするパーツを利用する方法です。

こんなので支えられるの？と思ってしまいそうですが、上記画像のサイズだと耐荷重は6kgで、他のサイズなら最大24kgまで耐えられます。

設置さえなんとかなれば、あとは配線をモールでどう隠すかさえ考えればいいため、案外簡単にセッティングできます。

もう一つ現実的なのが突っ張りポールを使用する方法です。最近は突っ張りポールを使用する壁面収納も増えており、比較的部屋にあった物を手に入れやすいです。

ただし気にする点は、突っ張りポールにフックを使用して固定する場合の、フックの耐荷重。突っ張りポール自体は耐荷重が10kg以上ある商品が多いものの、付属のフックの耐荷重は別です。

また壁美人で直接壁・天井に設置する場合に比べて、配線の処理がスマートになりにくい問題もあります。

天井や壁面にネジ止めがOKなら、スピーカーの固定に使用できるブラケットの幅が一気に広がります。

このブラケットも、BOSEのスピーカーとBOSEのブラケットのように純正品もありますが、汎用品のブラケットもさまざま発売されています。

以下の参考画像のような商品です。

丸型や四角型など形もさまざまです。お持ちのスピーカーの形状に合わせて選べます。

天井に固定さえできれば、あとはスピーカーケーブルをモールで隠すだけのため、特に設置場所の制限設けられず自由にセッティングできます。

今まさに新築・リフォームの計画中の方は、あらかじめスピーカーケーブルの空配管をしておくのがおすすめです。

あらかじめスピーカー位置を決定する必要があるものの、一番見た目よくスッキリします。

自分で施工する箇所は、空配管の長さにあったスピーカーケーブルの購入と、そのケーブルを通す作業のみです。

さらに、新築時なら天井付近にコンセントを配置することもできます。天井埋め込み型でアンプ搭載のスピーカーも今はあるため、新築時ならそのようなスピーカーも選択できます。

※サラウンド環境に組み込みたいから絶対パッシブ！のようにタイプが明確な方は読み飛ばしてください

結論、配線の面で簡単なのは、

・アンプと接続前提のパッシブスピーカー
・バッテリー対応のBluetoothスピーカー

この2タイプです。

パッシブスピーカーが簡単な理由

• コンセント給電不要のためスピーカーケーブルの配線のみ考えればいい
• スピーカー自体は通電しないので壊れにくい
  
  天井にセッティングするとなると、そうそう簡単に取り替えはできません。そのため耐久性の面でもパッシブスピーカーはおすすめです。

バッテリー対応のBluetoothスピーカーが簡単な理由

• バッテリー式なのでコンセント不要
• 配線も不要
  
  ただし都度充電＆設置し直しの手間があり

ちなみに、手軽に天井から音を鳴らしたい用途なら、Bluetooth対応のシーリングスピーカーを使用する手もあります。

このような商品なら、そもそも設置に悩む必要もありません。最近ではプロジェクター機能も搭載したポップインアラジンなども人気です。

上記のようなシーリングを利用するタイプのスピーカーは別として、長く頻繁に使用するスピーカーの天井セッティングには、パッシブスピーカーがおすすめです。

• 充電の手間がない
• 充電のたびに天井から外す手間がない

やはりこの2点は大きいです。

☆本記事では天井にパッシブスピーカーがおすすめとしていますが、Bluetoothスピーカーも見たい方は下記事をご覧ください！

• 天井スピーカー購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

天井にセッティングするスピーカーの種類や固定方法が決まったところで、やっと本格的なスピーカー選びに入れますね。

あとは予算に合わせて選ぶだけ…という状態かと思いますので、スピーカー選びのわかりやすい要素を紹介します。

スピーカーは四角い箱の中に、音を出すための「スピーカーユニット」が入っています。

スピーカー前面を覆う、カバーのような薄いスポンジのようなフィルター(サランネット)を外すと、丸いユニットが露出して見えますよね。

このユニットの数によって、フルレンジ・マルチウェイという呼び方をします。音質の傾向は以下の通りです。

フルレンジは小型スピーカーに多く、オーディオスピーカーの主流はマルチウェイ(サブウーファー除く)です。

音の傾向としては、ボーカル入りの曲など「声」を重視するならフルレンジ、背景の微細な「音」もしっかり聞きたいならマルチウェイの傾向があります。

もっとも、どちらがいい悪いではなくあくまで「鳴らし方の違い」の問題のため、実際は聴き比べて違いを感じて納得するのが一番です。

そもそもオーディオスピーカーは試聴するのが難しく、仮に家電量販店で試聴ブースがあったとしても、全く同じプレーヤーとアンプにスピーカーの構成を自宅に持ち込むのは難しいです。

また音場の広がり方や響きなどは広さや天井高といった空間環境にもよるため、全く同じ機種を持ち込んでも同じように響かない場合がほとんど。よって、あまり試聴が意味を成しません。

しかし、同一環境による機種比較や雰囲気は味わえるため、とりあえず聞いてみたいという目的ならおすすめです。

ちなみに口コミサイトなら、環境に関しても細かく提示のある場合が多いため、ある程度自分の環境に似た口コミを探すことができます。

ロックをよく聞く人は低音を重視される人が多いですよね。その場合、キレのいい低音なら密閉型・のびやかな低音ならバスレフ型がおすすめ。

また、ユニットが複数あるマルチウェイスピーカーもおすすめです。ユニットが大きいほど低い周波数が出るので、よりロックを楽しめます。

ちなみに、国で考えるとJBLなどのアメリカメーカーが得意とする傾向があります。

ジャズを聴く際にも、ロックと同じく低音を重視したスピーカーがおすすめです。

また、ジャズはピアノの低い音からシンバルの高い音など、音域が幅広いです。そのため、1つのユニットからなるフルレンジより、2つ以上のマルチウェイの方がよりリアルなサウンドを感じられます。

ポップスを聴くのにぴったりのスピーカーは、ユニットが1つからなるフルレンジタイプです。主に人の声が中心となるので、明るくしっとり感のある音を出せるスピーカーが向いています。

また、女性ボーカルが多いなら、中音域がよく伸びると口コミのあるタイプを選びましょう。

ちなみに、ユニットの数が多いマルチウェイは、低音・高音と幅広く音を出してくれますが、ポップスの場合はミュージックが主張されてしまうと、声がこもって聴こえてしまいがちです。自分好みのフルレンジスピーカーを選びましょう。

クラシックは低音・中音・高音とさまざまな音が同時に響くため、スピーカーユニット3基のマルチウェイのスピーカーがおすすめ。

また、スペック的にも出力音圧レベル120dB・再生周波数帯域が最低でも40Hz～30Hzと言われる場合もあります。

天井スピーカーでロックやジャズなどの低音をしっかりと鳴らしたい場合は、スピーカーの箱(エングロージャー)の形に注目してください。

• キレのある低音が欲しい場合…
  ▶︎密閉型(穴がない)スピーカーで、なるべく大きめ
  ・低音をしっかり鳴らすのに物理的な口径サイズが必要になる
  
  
• 弾みがあり伸びやかな低音が欲しい場合…
  ▶︎バスレフ型(穴あき)スピーカー
  ・ポート(穴)で共振を起こして低音を増強させるため、純粋な「音」ではない分濁りを感じる人もいる

このような傾向があるため、好みや聞くジャンルに合わせて検討してください。

天井スピーカーはインテリアとしての役割も大きいです。特に家具の多いリビングに設置する場合は、全体的に見た時に違和感なく馴染む素材やデザインであるかも大切です。

スピーカーはエングロージャー(筐体)の素材として、

・木製
・MDF(繊維板)の木目
・MDF(繊維板)の単色

などさまざまあります。周囲の状況とのマッチングを考えてしっかり選びましょう。

ここからは天井スピーカーでもパッシブスピーカーを選ばれた方向けに、さらにスピーカー選びの補足をします。

☆本記事ではパッシブスピーカーが天井におすすめとしていますが、Bluetoothスピーカーが良い場合は以下記事もご覧ください

スピーカーの接続端子については、概念として知っておくべきです。

オーディオスピーカーとアンプをつなぐケーブルは「スピーカーケーブル」で、「赤」と「黒」で一対の端子(ターミナル)に接続します。

基本の接続方法は、スピーカーケーブルの被覆を剥がして銅線を露出させ、端子の穴に挿入した上でかしめて固定します。

このスピーカーケーブルの端子ですが、接続しやすくするために先端を処理することもできます。それが、

• バナナプラグ
  抜き差ししやすくする
• Yラグ
  ターミナルにしっかり固定できる
  
  ※サイズの概念があるため、そのスピーカーで使えるサイズチェックが必要

と呼ばれる加工です。

加工は必須ではありませんが、頻繁に抜き差し＆しっかり固定したい場合や、L字曲げ加工したプラグでケーブルを収まり良く上下に流したい場合などはおすすめです。

もっとも一番音質がいいのは被覆を剥がしただけの状態と言う人が多いです。

バイワイヤリング対応はこだわりのある人のみおすすめします。

バイワイヤリングとは、スピーカーケーブルを接続するターミナルが2基搭載されたスピーカーのこと。通常、片側スピーカー(1本)につき赤黒一対のケーブル(2本)で接続しますが、倍の4本で接続します。

理論上、ケーブルを分けることでウーファーとツイーターの信号が濁ることなく、それぞれクリアに音として反映されると言われています。

もっともこれは音の違いにこだわりが出始めてから意識すべきです。そして、そのレベルとなるとアンプやケーブルといった他にもこだわり箇所がで始めるため、最初からバイワイヤリングだから…と選ぶのはおすすめしません。

スピーカーケーブルの素材は、音にこだわりが出てきてから気にし出すで十分です。最初は付属のものでも十分に音は出ます。

一番安いスピーカーケーブルは純度99.5程度の銅製で、TPC（タフピッチ銅）のように書かれます。それ以外では、

このような素材があります。

「スピーカーはケーブルを替えると音が変わる」と言われるのはこの素材による違いのため。しかし、音を左右する要素は他にもさまざまなため、初めから特に気にするポイントではありません。

同軸スピーカーという言葉を聞いたことがある人もいますよね。

高額かつ希少で初心者向けの製品ではありませんが、スピーカーを楽しむ上でそのような構造がある、という知識は知っておいても損ではありません。

出力音圧レベルは、ライブ会場といった大きな空間で使用する場合以外は気にしなくても大丈夫です。小型スピーカーでもリビングサイズ以下での部屋で聴く分には関係ありません。

知識として知りたい方のために解説すると、出力音圧レベルとはアンプから入力された信号をスピーカーで音として「出力」するときの効率を指します。能率とも言います。

数値はスピーカーに1Wの電気を加えた際に1m離れた場所で聴いたときの大きさです。dBの数値が高いほど、スピーカーから発せられる音が大きいといった意味になります。

一般的なスピーカーは出力音圧レベルは約85dB～95dB程度で、フェス会場やライブ会場などのひらけた場所で使用する際は、115dB以上が目安となります。

再生周波数帯域も気にする必要はありません。人間の耳で聞き取れる音(可聴周波数帯域)は「20Hz～20kHz」の範囲で、発売中のスピーカーは全てこの範囲の音は対応するように作られています。

なかには、「20Hz～30kHz」のように、人間の可聴域を超える周波数に対応しているスピーカーもありますが、人間の耳で聞き取れない以上意味のない範囲です。

また、この再生周波数帯の幅が広い方がいいように論じられることもありますが、人の耳で聞き取れない以上は、そのほかの要素が影響して「いい音」に感じられると考えるべきです。

音質は数値で表せるものではなく、個人の好みもあります。そのため再生周波数帯は目安程度に考えてください。

インピーダンスも初心者さんは気にする必要はありません。インピーダンスはスピーカーの電気抵抗の値で4～8Ωの間の製品がほとんどですが、現在発売中のスピーカー用のアンプはすべて4〜8Ωに対応しています。

無作為にアンプとスピーカーを選んで音が鳴らない…となっては製品として不良品ですので、どの組み合わせでスピーカーとアンプを選んでも大丈夫です。

知識として知りたい人のために解説すると、インピーダンスとは電気抵抗の値で、スピーカーに大きな信号を流して破損するのを防ぐ役割を持ちます。スピーカーのインピーダンスは、アンプの定格インピーダンスを下回らないことが大切です。

ちなみに、あくまで「抵抗」のため、理論上は音質に関わるものではありません。

許容入力についても、初心者さんが自宅のオーディオお環境を揃えたいだけなら気にする必要はありません。

許容入力とは、スピーカーが破損せずに受け入れられる電気信号(入力)の値(W)の最大値です。スピーカーは入力値が大きくなればなるほど大きな音が出ます。

そのため、屋外や大型会場といった開けた環境で使用する場合は、入力値の高い専用のスピーカーを使用します。

タンノイは、1926年創業のイギリスの老舗です。「クラシックを楽しみたいならタンノイ」といわれるほどで、タンノイのスピーカーに憧れている方も多くいます。タンノイといえば同軸ユニットです。デュアルコンセントリックドライバーと呼ばれる同軸スピーカーを使用したモデルは、自然に近い美しい音を楽しめます。

ヤマハは1897年に楽器製造メーカー「日本楽器製造株式会社」として発足した、100年以上の長い歴史のあるメーカーです。特に、音楽のプロに愛されるメーカーで、モニタースピーカーのラインナップが豊富なのが特徴です。もちろん、その技術力は家庭用オーディオスピーカーにも生かされています。

JBLといえば、スピーカーを探していると一度は目にする有名メーカーです。1946年に設立された、アメリカの大手スピーカー関連メーカーで、日本でも非常に高い人気を誇っています。数々の名機を生み出した本格的なオーディオスピーカーはもちろん、bluetoothスピーカーやPCスピーカーなどラインナップも豊富です。

1983年設立のデンマークの有名メーカー、ダリです。ダリはナチュラルなサウンドが人気です。リーズナブルでも、音質にはこだわりたい方にぴったりな価格帯のスピーカーも販売しています。さらに、高級でハイクオリティなスピーカーを取り揃えているのも特徴です。

ここまで、天井スピーカーの人気おすすめランキング10選や、天井スピーカーの選び方などを解説しました。選ぶ上で重要なのは、求めている機能が搭載されているかどうかや、設置場所の天井に合う製品かどうかを見極めることです。この記事を参考に、自分の部屋の状況に合った天井スピーカーを選びましょう。