CDプレーヤーの寿命は？何年持つ？｜ピックアップレンズに注目！

最近はスマホや音楽プレイヤーで移動中に音楽を聴く方が多くいます。動画サイトやスマホの発展により、音楽を聴くのはとても身近になりました。そんな中、昔から音楽を再生する機器として使われてきたのがCDプレーヤー・CDラジカセ・コンポです。

電子機器の発展により話題に上がりにくくなっていますが、CDプレーヤーは現在も家電量販店で売っている普遍的な人気製品です。実はこのCDプレイヤーにも、明確な寿命が存在します。

今回は、CDプレイヤーの寿命とその原因を解説し、少しでも長く壊れにくいようにするための方法をご紹介します。また、CDを読み込まない場合の対処法や、ピックアップレンズについても解説するので、CDプレーヤーをお持ちの方はぜひ参考にしてください。

CDプレーヤーは「〇年持つ」とは一概には言えません。CDプレーヤーには内部のCDのデータを読み込む「ピックアップレンズ」と呼ばれる部分があり、この部品の寿命が約1万～1万5000時間といわれています。つまり単純に計算すると、5分の曲を約12万～18万回聞くのが可能です。

しかし、これはきれいに保たれた状態で劣化したときの目安であり、ピックアップレンズに汚れが付着していると寿命よりも早く故障してしまう可能性があります。寿命は使用時間で測れますが、そのほかの要因によって予想よりも早くに故障してしまう場合もあるので、あくまで目安として考えましょう。

下記記事では、CDが読み込まない際の対処法についてメーカー別に詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてください。

これはCDプレーヤーでだけでなく、他の電子機器でもいえますが、湿度の高い場所に置くと劣化が早くなります。電子機器は高湿度に弱いので気をつけましょう。

加湿器のそばで使用したり、押し入れの中で長期保管したり、さまざまなシチュエーションが考えられますが、そういった環境化で使用や保管をすると気づかぬうちに故障してしまう可能性があります。

CDプレイヤーと共に使用する機器としてアンプがあります。CDプレイヤーと繋げるためにそばに置くのが一般的ですが、そのときにやりがちな行動が「アンプの上に置く」です。

この行動がよくない理由は、アンプから放出された熱がCDプレイヤーに伝わり、劣化につながるからです。CDプレイヤーは湿度だけでなく温度の変化にも敏感なので、絶対にやめましょう。

ほこりや塵がCDプレイヤーの内部に入り込むのも寿命を縮める原因です。ほこりっぽい場所で保管したり、そういった場で使用し開閉時にほこりや塵が内部に侵入すると、ピックアップレンズに付着し、故障する可能性があります。保管場所には気をつけ、定期的な手入れを怠らないようにしましょう。

気をつけて使用していても不具合は起こるものです。ここからは、不具合が起きた場合に考えられる原因と対処方法について解説します。手を加えれば直る可能性もあるので、故障と決めつけず、一度状態をよく確認しましょう。

トレイの不具合として、トレイを開閉させるゴムベルトが伸びてしまったり、開閉スイッチの接触が悪くなっていたりする場合があります。ゴムベルトに関しては、専門的な知識がないのであれば修理を依頼した方がいいですが、開閉スイッチは対処法があります。

開閉スイッチは、交換が可能であれば交換しましょう。分解できないようでしたら、接点復活剤を使用すると直る可能性があります。接点復活剤は100均でも販売されており、手軽に購入できるので、一度試してみてください。

CDを読み込まない原因はいくつか考えられます。まず、前述したピックアップレンズの寿命。さらにピックアップレンズに汚れが付着している場合も読み込み不良が起きます。また、レーザーの出力不足も読み込まない原因の1つです。

あとはCDが汚れていたり傷ついていたりと、CD側に問題がある場合もあります。音飛びの原因もこれらと同様なので、この現象が起きた時の解決策を見ていきましょう。

①非接触型レンズクリーナー

ピックアップレンズの掃除には2種類のクリーナーが使用できます。まずは非接触型レンズクリーナー。非接触型は風の力でピックアップレンズに付着した汚れを吹き飛ばし、読み込み不良を改善します。ピックアップレンズに直接触れないため傷をつける心配が少ないのがポイントです。

②接触型レンズクリーナー

接触型はブラシを使用しピックアップレンズの汚れをふき取ります。乾式と湿式の2種類があり、乾式は乾拭き、湿式は専用のクリーナーをブラシにつけ拭き取るイメージです。ピックアップレンズに触れてしまうため、傷がつく可能性があるのがデメリットです。

レンズクリーナーを使用しても改善されなかった場合、レーザーの出力が衰え、ピックアップレンズの寿命が来ている可能性があります。自身のCDプレーヤーに対応しているピックアップレンズを購入し、交換しましょう。その際、手順をしっかり確認し正しい方法で交換するのが大切です。

CDプレーヤーの寿命はピックアップレンズに左右されます。定期的な手入れを怠らず、保存環境にも気をつかえば寿命も延びるので、ピックアップレンズをきれいに保つのを心がけ、少しでも長くCDプレーヤーを使用できる環境づくりをしましょう。