CDプレーヤーが読み込まない原因｜自分で修理可能？カーオーディオ・コンポの対処法も

「いつも使っているCDプレーヤーが動かない」「NO DISKと表示されCDが読み込めない」「特定のCDだけ読み込まない」このようなトラブルはある日突然起きるものですよね。コンポやカーオーディオにCDを入れても反応がない・回転しない・再生できないなど、その症状はさまざまです。

CDプレーヤーが正常に稼働しないと、真っ先にプレーヤー自体の故障を疑いますが、原因はCD側にある場合もあります。原因によっては、メーカー等に依頼せずとも、自分で修理したり対処したりできることもあります。

ここでは、CDプレーヤーがCDを読み込まない原因と解決方法をご紹介します。自分で修理する方法や、修理を依頼した方がいいケースについて解説します。また、メーカーによっては安く修正してもらえる場合もあるので、メーカーごとの対応についてもご紹介します。

CDプレーヤーは、CDに凹凸で刻まれている情報を、CDプレーヤーのピックアップレンズと呼ばれる部分で読み取って再生しています。そのため、このピックアップレンズが汚れていると、うまくCDを読み込めません。

主な症状は、CDを入れても「NO DISK」のような表示が出る・CDを入れて再生ボタンを押しても反応しないの2つです。この場合、ピックアップレンズの汚れが原因と考えられます。

ほかにも、ピックアップレンズ自体が故障している可能性もあります。ピックアップレンズがなければ、CDに書き込まれている情報を読み取れないため再生できません。

ピックアップレンズは、一般的に1万~2万時間で寿命を迎えると言われています。使用状況によっては、これよりも短くなる場合もあります。よって、長く使っているCDプレーヤーの場合は、ピックアップレンズが故障しているケースも配慮に入れましょう。

故障とまではいかなくとも、ピックアップレンズが摩耗して出力が落ちる場合があります。または、ピックアップレンズから照射されるレーザー出力の設定が、段々ずれて低くなるケースもあります。

ピックアップレンズの出力は、調整ダイヤルによって制御されています。内部に調整用のネジがあり、これが出力を調整しています。長い間CDプレーヤーを使うことで、そのダイヤルがずれて起きる現象です。

ピックアップレンズに原因がない場合、CDトレイに原因があることが考えられます。通常CDプレーヤーは、CDを入れた後にCDトレイが閉まったのを感知して、読み込みや再生をスタートします。

しかし、CDトレイが閉まったのを感知できない場合、読み込みを開始しません。実際には閉まっていても、開閉を感知するセンサーやスイッチに接触不良があると、閉まっていることを認識できないため、読み込まなくなります。

CDに原因がある場合、まずはCDが汚れていないかどうか確認してください。CDケースに入れて保管していても、ほこりが付着することがあります。また、取り出した際に指紋がつくこともあります。これらの汚れが原因で再生されない場合は、CDの掃除が必要です。

メガネ拭きのようなやわらかな布で、中心から外側に向かって放射状にやさしくから拭きしましょう。DVD・ブルーレイディスクもCDと同様の方法で拭きあげます。汚れが落ちにくい場合は専用のクリーナーを使用するがおすすめです。

CDのデータが書き込まれている面に傷が付いていると、うまく読み込まない場合があります。この場合、途中まで正常に再生されるものの、ある部分に来ると繰り返し同じところを再生します。CDプレーヤー側の原因でない場合は、CDに付いた傷が原因であると考えられます。

ラジカセやコンポのピックアップレンズが汚れている場合は、丁寧に掃除をしましょう。ピックアップレンズは繊細で水に弱いので、絶対に水拭きはしないでください。おすすめの掃除方法は、2つあります。

• CDレンズクリーナーを使用する
• クリーニングキットやカメラのブロアーで直接掃除する

CDレンズクリーナーは掃除用のCDで、トレイに入れて再生ボタンを押すと、自動でピックアップレンズをきれいにしてくれます。直接掃除する場合には、クリーニングキットを使って綿棒で掃除したり、カメラのブロアーで細かいほこりを飛ばしたりしましょう。

CDの汚れが原因である場合は、CDに付いたほこりや指紋を掃除しましょう。ここでも、水拭きはしないでください。CDが壊れる可能性があります。

ほこりを掃除する場合は、カメラのブロワーを使って吹き飛ばします。指紋を拭き取る場合は、眼鏡用のクロスやマイクロファイバーなど、繊維の細かい布で拭きます。このとき、必ずCDの中央から外側に向かってレンズを綿棒で撫でるように優しく拭いてください。

拭き終わった綿棒が黒や茶色になるほど汚れている場合は、クリーニング液を使用して何度か拭きあげるのをおすすめします。ただし、研磨剤や洗剤はCDが傷付くので、使用しないでください。

ピックアップレンズが故障したときや、長期間の使用により寿命を迎えたときは、部品を交換しましょう。部品そのものはAmazonや楽天などで販売されていますが、修理を依頼した方が安価で済むこともあります。

また、ピックアップレンズには型番があるので、自分のCDプレーヤーに合うレンズが売っていない場合もあります。交換する作業も慣れていない人には難しいので、修理業者やメーカーに依頼することをおすすめします。

ピックアップレンズの出力が落ちている場合は、照射されるレーザーを上げる必要があります。この作業に関しても、部品を取り外して精密ドライバーでネジを回せば、自分でも修理できます。

しかし、少しネジを回しただけで、レーザーの位置や出力が大きく変わります。そのため、慣れていない人にとっては難しい作業です。失敗すると修復不可能になる場合もありますので、不安な方は修理を依頼しましょう。

CDトレイが開閉しなかったり、閉じていることを感知するセンサーが故障したりした場合は、メーカーや修理業者に修理を依頼しましょう。CDトレイの開閉ボタンやそれを検出するセンサーは、部品を手に入れて、さらにプレーヤーを分解して修理する必要があり、自分で修理するのはかなり難しい部分です。

万一外せても元に戻せないなどのトラブルも起こりうるため、自身での修理はおすすめしません。

CDプレーヤーの修理は、家電修理やAV機器修理の専門店に依頼できます。また、メーカーの修理サービスも利用できます。保証期間内の場合は、安価で修理できる可能性もあるので、チェックしてみましょう。

家電修理の専門店に依頼する場合、料金の目安はおよそ1万円～2万円です。修理する部分や、CDプレーヤーの機種などによって多少前後するので、見積もりをしてもらいましょう。

日立のCDプレーヤーでCDの再生ができない・エラー表示になるといった不具合が発生した場合は、まずはCDを表裏正しくセットできているかをチェックしましょう。CD本体に汚れ・キズ・シールなどの付着があると不具合の原因になります。

CDは、音楽用CD-R・CD-RWディスク以外は再生できません。また、記録状態によっては再生できない場合もあります。

車内でカーナビを操作し音楽を楽しむケースも少なくありません。カーオーディオのCDプレーヤーが読み込まない際も、主な原因と対処法は記事で紹介した内容と同様です。以下の方法を試してみましょう。

• CDレンズクリーナーでピックアップレンズを掃除
• CDのホコリや汚れを除去

CDレンズクリーナーを読み込まない際は、カーオーディオ専用の「手動式レンズクリーナー」がおすすめ。以下の商品をぜひ試してみてください。

CDプレーヤーからCDが出ないときは、CDを取り出すためのインジェクトボタンにゴミが詰まっていないのかチェックしましょう。物理的な接触不良でインジェクトボタンが作動していない場合があります。また、内部の電気的接触不良などの可能性もあるので、その場合は専門家に修理を依頼するのをおすすめします。

CDを読み込まない・再生しないときは、正しい原因を特定して対処することで、再びCDプレーヤーで音楽を楽しめるようになります。自分自身での修理が難しい場合には、無理せずに専門家の力を借りましょう。さらなるトラブルを生まないためにも、慌てずに対処して快適な音楽生活を送ってください。